降格人事のすすめ
今週のお題「2018年上半期」
の大事件!!
降格人事を受けました・・・
なんで俺がっ!!的な話ではありません。
いわゆる会社バッシングでもありません。
職位が合わずストレスフルな仕事をしているのであれば、職位を下げることは自分にとってプラスになる場合があると言うことを今回は話そうと思います。(私がそうだったので)
2月末に、4月から一般職つまり役職なしの平社員に戻ることになった、と上司から通知されました。
降格人事を受けるなどは、本当に一握りの(マイナスの意味で)選ばれた者たちの試練です。
給料はいくら下がるだろうか?
周囲の人は落ちこぼれと私を見るだろう。
周囲との関係はどうなるだろうか?
異動になるのだろうか?
一般職の業務をこなせるだろうか?
プライドがズタズタになるのは想像に難しくなかったですが、いざ本当に降格となると色んな不安に襲われました。
「異動については考慮するので、要望が有れば言ってくれ」
と、上司の一言・・・
「ありがとうございます。自分の中で整理がついていないので、少し考えさせて下さい。」
と、私の返答・・・
この時私は
(降格した時の異動って要望出せるんだ・・・)と少し驚いていました。
私が務めている会社はあちこちに営業所があり、引っ越しをしなくても異動ができます。
とは言っても近くの営業所は顔見知りが多いので、会社に残るなら県をまたいで異動したいだろうと上司の計らいでした。
後日、色々考えた結果この営業所に残りたい、と上司に伝えました。
上司は大変驚きました。まず降格自体、数が少ないのですが、そのほとんどは会社を去ります。残る人も今までは全員県をまたいでの異動になっていたからです。
ヤケクソになっていた訳ではなく、私なりに考えてそのまま残るがベストだと思ったからです。
まず、会社を辞める選択はありませんでした。新しい仕事を覚える体力も気力もないおっさんです。そもそも相手側が採用しないであろう事が簡単に想像できました。同業他社への転職も、一から人間関係を構築するのは面倒だし、同業とはいえ会社違えば覚える事は大量です。私は休日をゆっくり自分の時間に当てたいタイプです。転職から受けるストレス避けたいので退職は無し!!
では異動は?と考えたとき、これも人間関係を構築するのが面倒です。そもそも同じ会社でも営業所が違えば微妙にルールも違います。さらに職位が違うのでやる仕事もこれまでと違います。
それを覚えることからスタートしたら、「(こいつこんなのも分かんねーのか)」って絶対思われちゃうし。
だったら今の職場がベストかなって感じになりました。
上司は「どうしてここに残ろうと思った?」ときいてきたので、職位が変わって仕事内容もかわるので働き慣れた環境で頑張りたいと答えました。
そしたら、「それは難しい。ここの社員が気を使ってしまう。」
(考慮するって言ってたじゃん)
ならば、「3月の期末面談で自分が残ればやり辛いか全員に聞いて下さい。いればどこでも異動しますので。」という、売り言葉に買い言葉・・・
私は降格するくらいなので上司らしいことはほとんどしませんでした。のんびりした性格なのでパワハラセクハラとは無縁、社員からはイジられる始末です。コピーやゴミ出しも頼むことなく自分でやります。
やり辛いなんてあるのだろうか?と思いましたが、それは相手が決めることなので、降格通知を受けてからさらに1ヶ月は地獄でした。
ほんでもって4月
自分の知る限りは前例がない、と上司から前置きがありましたが、異動せず職場に残ることになりました。
それから3ヶ月。
いわゆる中間管理職の呪縛から解放された私は、信じられないくらい健康になりました。
中間管理職は全体のスケジュール把握、部下の進捗管理や上司への報告などマネジメント力が必要とされますが、これが自分には無かったです。まず、人に仕事依頼することが苦手で、自分の仕事増やすタイプなので、結果遅れて怒られる、みたいな事がしょっちゅうありました。
しかし、平社員は個人ワークが主です。もともと事務処理などは苦にならないタイプだったので仕事が終わって家に帰るとき、びっくりするくらいノンストレスです。
あとは休日の電話に怯えなくなりました。
これも業務全体を把握している中間管理職に連絡あってから、担当者に休日出勤をお願いするかんじでしたが、私は自分で休日出勤するタイプでした。なぜならトラブったときは上司への報告もあるからです、誰かに依頼して上司と部下の間でソワソワして休日過ごすくらいなら自分でやっちゃえって感じです。この2ヶ月電話はありません。かつての電話が来るのではと気を使っていた休日と比べて、なんと素晴らしくストレスのない休日だろうと感激しています。
いままで消極的だった運動にも平日の夜、フットサルやバスケ、ジムに行くようになり、体重が4キロ減です!
わずか3ヶ月でですよ!!
休日は読書やら映画やら、ブログ書き始めようと思ったのもこの時期です。休日を満喫すると、仕事への活力にもなります。
なんと素晴らしい循環でしょうか!!
中間管理職で辛い思いをしているけど、降格は恥ずかしいと感じている皆様。
降格は恥ずかしいことではありません、自分に合った職位になることです。
それを受けいれれば、今までと違った充実感を得ることが出来ます。
あっっと!!
1つ注意点があります。
パワハラ、セクハラ、モラハラなど、職場に悪影響を及ぼした中間管理職は論外ですよ。そういう人達はちゃんと贖罪して下さいね。
それと、降格すれば楽になると勘違いしないで下さいね。それはその職位の方に失礼です。自分に合った職位になれば、仕事もプライベートもプラスですって意味です。
「降格人事のすすめ」は、職場に馴染んでるけど、職位が合ってない方への勧めです。
このブログが世の悩める中間管理職の目に留まりますように。そして、元気な人が増えますように。